シミ・くすみとは
「シミ」と言われているものには、
老人性の色素斑、脂漏性角化症(年寄りイボ)、肝斑、ソバカス(雀卵斑)、ニキビ跡の色素沈着、
肘・膝・お尻の色素沈着などなかには、ホクロやアザをシミと思っている方や、基底細胞癌やボーエン病等の皮膚がんであることもあります。

保険診療で治療できるもの、美容皮膚科的アプローチでよくなるものの判断は、皮膚科を専門とする医師の診察が必要不可欠です。まずは、保険診療で受診していただき、診察後に必要に応じて美容皮膚科的治療をお勧めすることになります。
シミの種類
老人性のシミ
保険診療(液体窒素で冷凍治療)である程度消える場合もありますが、効果には限界があります。
美容皮膚科では、
- レーザーで色素を取ってから、ハイドロキノンなどの美白剤を外用する
- フォトフェイシャル(IPL)で顔全体の細かいシミを減少させ、メソナJで炎症を抑え、同時に若返りをめざす
- ピーリングで色素の排出を促進しながら、フォトフェイシャルやメソナJで効果を高める
- 自宅で美白化粧品等で手入れする
など、単に色素をとるだけではなく、また色素がたまるのを防いでさらに若返りをめざします。

ソバカス
子どものころから細かい色素斑ができていることが多いです。紫外線により悪化して大人になってから目立つこともあります。
フォトフェイシャル(IPL)の効果が期待できます。美白化粧品や日焼け止めは併用しましょう。
ピーリングやメソナJの併用も効果を高めます。

肘・膝・お尻の色素沈着
肘の外側・膝がしら・お尻のイスに当たるところでは、こすれることで繰り返し炎症をおこし色素沈着をおこすことがあります。ガサガサして色素沈着が気になっている場合は、ミラノリピールをお勧めします。

肝斑
妊娠や更年期を機に発症しやすいのですが、皮膚の深部での持続的な炎症が要因と言われています。
炎症を抑えるために、メイク落としや洗顔でこすらないこと・紫外線を避けることは基本です。
美容皮膚科的治療としては、
- 抗炎症作用のあるトラネキサム酸やビタミンCなどの内服
- メソナJで抗炎症成分を強力に浸透させる
- フォトフェイシャルやピーリングで色素を優しく除去する
- 美白化粧品で普段から色素の沈着を抑える
などがあります。時間がかかる治療ですが、どうぞご相談ください。
